概要

浴室・洗面・ランドリーは毎日使う水回りの設備です。使い勝手を左右するのはサイズ選び設備のグレードですが、カタログの表記が独特で分かりにくい部分があります。

この記事では、ユニットバスのサイズ表記の読み方、浴室設備のグレードと種類、洗面台の種類、ランドリースペースの計画について整理します。間取りの用語集も合わせてご覧ください。

ユニットバスのサイズ

サイズ表記の読み方

ユニットバスのサイズは4桁の数字で表されます。前半2桁が浴室の短辺(幅)、後半2桁が長辺(奥行)をセンチメートル単位で表しています※1。

表記浴室の内寸坪数の目安適した世帯
12161,200mm × 1,600mm0.75坪1〜2人(マンションに多い)
13171,300mm × 1,700mm0.75坪ワイド1〜3人
16161,600mm × 1,600mm1坪2〜4人(戸建ての標準)
16201,600mm × 2,000mm1.25坪3〜5人(ゆったりサイズ)
16241,600mm × 2,400mm1.5坪介護対応・大家族

注文住宅では**1616(1坪)が最も一般的で、予算やスペースに余裕があれば1620(1.25坪)**を選ぶ方が増えています※2。1620にすると洗い場が広くなり、子どもと一緒に入浴する際にゆとりが生まれます。

浴槽のサイズ

浴槽の長さは、足を伸ばして入れるかどうかに直結します。

浴槽の長さ入浴スタイル
1,000〜1,100mm膝を曲げて座る(コンパクト)
1,200〜1,300mm一般的な大人が足を伸ばせる
1,400mm以上ゆったりと足を伸ばせる

1616タイプの浴槽は通常1,200〜1,300mm程度です。身長170cm以上の場合、1616タイプでは浴槽が窮屈に感じることがあります。

浴室設備のグレードと種類

設備グレードと費用の目安

グレード特徴費用の目安(本体+工事)※4
普及品FRP浴槽、樹脂壁パネル、基本的な水栓60〜100万円
中級品人造大理石浴槽、アクセントパネル、サーモスタット水栓100〜150万円
高級品肩湯・打たせ湯、高品質パネル、多機能シャワー150〜250万円

また、既製品のユニットバスではなく造作で作る浴室を在来浴室(在来風呂)と呼びます。在来浴室は檜の無垢材やコンクリートなど、既製品では利用できない素材を自由に組み合わせられる点が特徴です。

浴室乾燥機

浴室暖房乾燥機は、以下の用途で使われます。

  • 衣類乾燥: 雨天時の室内干しスペースとして
  • 浴室暖房: 冬場のヒートショック対策
  • 換気: カビ防止のための送風換気
種類電気代の目安(1時間あたり)特徴
電気式(100V)約30〜40円設置が容易。乾燥力はやや弱い
電気式(200V)約50〜60円乾燥力が強い
ガス温水式約50〜60円(ガス代)乾燥力が最も強い。ガス給湯器との接続が必要

衣類乾燥の速度ではガス衣類乾燥機(後述)のほうが短時間で仕上がります。浴室暖房機能は冬場の冷え対策として利用されることがあります※3。

その他の浴室オプション

オプション費用の目安※4備考
保温浴槽標準装備〜3万円追加6時間で約2℃しか温度が下がらない
自動洗浄機能(おそうじ浴槽)10〜15万円追加ボタンひとつで浴槽洗浄
手すり約1万円/本将来のバリアフリー対応。下地補強だけ先にしておく方法もある
設置費込み換気・採光の効果がある一方、断熱性能が下がる

洗面台の種類

既製品(システム洗面台)

メーカーが規格化した洗面台です。サイズ・機能・収納の組み合わせをカタログから選びます。

間口適した用途
600mm最小サイズ。トイレの手洗いなど
750mm一般的なサイズ。1人で使う場合に十分
900mmゆとりのあるサイズ。2人並んで使える場合も
1,200mm以上ツーボウル(洗面ボウル2つ)も可能

費用の目安は、普及品で5〜15万円、中級品で15〜30万円、高級品で30〜50万円です(本体のみ、工事費別)※7。

造作洗面台(オーダー)

大工や家具職人がカウンターを造り、好みの洗面ボウルと水栓を組み合わせる方式です。

項目内容
メリットサイズ・デザインの自由度が高い。空間に合わせた設計が可能
デメリット既製品より高くなることが多い。収納設計を自分で考える必要がある
費用の目安20〜60万円(カウンター+洗面ボウル+水栓+鏡+工事費)

造作洗面台では、水はね対策(壁材の選定、コーキング処理)と収納計画が課題になりやすい傾向があります。

ランドリースペースの計画

室内干しスペース

共働き世帯の増加に伴い、室内干しスペースの需要が高まっています。

方法費用の目安特徴
ホスクリーン(天井付けポール)5,000〜10,000円/本使わないときは取り外せる。天井の下地補強が必要
ホシ姫サマ(昇降式)※54〜8万円手動または電動で昇降。使わないときは天井に収納
ワイヤー物干し(pid等)5,000〜15,000円壁付けのワイヤーを引き出して使う
ランドリールーム(専用部屋)部屋の建築費+設備費2〜3畳の専用スペースを設ける

キッチンの種類と設備で触れた家事動線と同様に、洗濯動線(洗う→干す→たたむ→しまう)を考慮して配置するケースが多いです。

ガス衣類乾燥機

ガス衣類乾燥機は電気式に比べてパワフルで、乾燥時間が短いのが特徴です。

項目ガス衣類乾燥機電気式衣類乾燥機(ヒートポンプ式)
乾燥時間(5kgの場合)※6約52分約120〜180分
ランニングコスト(1回あたり)※6約40〜50円(都市ガス)約20〜30円
設置条件ガス栓+排湿管が必要電源のみ
本体費用の目安8〜15万円ドラム式洗濯乾燥機に内蔵が主流

ガス衣類乾燥機の設置にはガス栓と排湿口が必要です。後付けの場合は壁の穴あけ工事が発生します。

脱衣所・洗面所のサイズ目安

脱衣所・洗面所の広さ

脱衣所と洗面所を兼ねる場合、最低でも2畳(約3.3㎡)は必要です。洗濯機置き場を含める場合は2.5〜3畳が目安です。

広さできること
2畳洗面台+洗濯機+最低限の着替えスペース
2.5畳上記+収納棚
3畳上記+室内干しスペースの一部
4畳以上ランドリールームとして独立させられる

扉の開き方

脱衣所の扉に引き戸を採用すると、開閉スペースが不要で狭い空間でも使いやすくなります。開き戸の場合は、扉と洗濯機・洗面台の干渉に注意が必要です。

水回りの費用まとめ

水回り全体の費用感を把握するために、標準的な構成での目安を示します。

設備普及品中級品高級品
ユニットバス(1616)60〜100万円100〜150万円150〜250万円
洗面台(750mm)5〜15万円15〜30万円30〜50万円
トイレ(1階+2階)15〜30万円30〜50万円50〜80万円
合計80〜145万円145〜230万円230〜380万円

※ 上記は本体費用の目安です。設置工事費は別途かかります。家づくりにかかるお金の全体像の設備費の項目も合わせてご確認ください。

出典

  1. LIXIL「ユニットバスのサイズの見方」 https://www.lixil.co.jp/lineup/bathroom/
  2. リクルート「2024年 注文住宅動向・トレンド調査」 https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20241224_housing_01.pdf
  3. 消費者庁「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_042/
  4. カインズリフォーム「ユニットバス(お風呂)のリフォーム費用相場」— グレード別の費用目安・オプション費用(手すり約1万円/本など)。新築の場合は解体費が不要なため、リフォーム費用と異なる場合があります https://reform.cainz.com/knowledge/unitbaths/15500
  5. Panasonic「室内物干しユニット ホシ姫サマ」— 手動タイプ希望小売価格43,120〜56,210円(税込) https://sumai.panasonic.jp/interior/miriyo/hoshihime/lineup/shudo01.html
  6. 住設ドットコム「ガス衣類乾燥機のランニングコスト」— 5kg標準コース乾燥時間52分、都市ガス約47円/回 https://jyusetu.com/gas-laundry-dryer/columns/gas-clothes-dryer-cost/
  7. BXゆとりフォーム「洗面所リフォームの費用相場」— グレード別の本体価格・工事費の目安 https://www.yutoriform.com/products/water/washroom/hiyou/